凱旋門賞 勝てなかったのは

「この馬と、この競馬場をよく知っていることが連覇を達成できた原因だ。
ここでの競馬はスピードよりも戦術が圧倒的にものをいう」

優勝馬トレヴの騎手ジャルネの話を聞くと、やはり、と思わされる。

「ロンシャンは特殊な競馬場。やはりそこを走った経験はものを言う」
「こちらのレースは戦略が大事。流れ、展開を読めないと勝てない」

外国人記者が口々に言うのは「勝てるチャンスはあったが、（日本の）馬も人も経験不足」ということ。

確かに、馬も騎手も凱旋門賞初参戦なのだから、そう言われたらぐうの音も出ない。

どうしてもこの街の華やかさ、きらびやかさばかり目について心が浮かれてしまうのは
初めての訪問者なら仕方がないことだ。



新婚カップルが夕暮れの凱旋門に乗り付け、警察に注意されているが幸せそうだ。

何度来てもこの街は人の心を掴んで話さない。
初めて来た外国人なら誰だって「尻子玉を抜かれ」そうになってもふわふわしてしまう。

しかし、優勝したジャルネは生粋のフランス人、調教師たちも競技場を知り抜いていた。
そんな中で、やはり日本の馬たちは健闘したと讃えたい。

タグ：トレヴ ロンシャン競馬場

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