タイ 洞窟に閉じ込められた13人

タイの北部のタムルアン洞窟に13人。

サッカーチームの少年12人とコーチが、もう1週間近く閉じ込められている。

洞窟内で救助を待つのは、11～16歳の少年らと25歳のコーチ。
豪雨で洞窟の大きな入り口がふさがれたため出られなくなったようだ。

しかし、雨が断続的に降り続き洞窟内が増水したため、水中の捜索が中断された。

13人を救うため、捜索チームは地上での活動を継続し、別の入り口を調べるため、ドローンも使用された。

米インド太平洋軍所属の兵士が、パラシュート救助隊員や救助の専門家らとともに夜間に現場に到着した。

この洞窟は、長さが10キロほどあり、優秀なダイバーでも潜るのが困難なことで知られる。
さらに、雨季には頻繁に浸水し、狭い通路は通り抜けられなくなることもある。

幸い、洞窟内には空洞が複数あって、少年らは中央付近の大きな空洞部分にいるようだ。

とはいえ、１週間、何を食べて過ごしているのだろう・・・。
飲み水だって、ないだろうに。

今日、増水している洞窟につながる入り口が新たに見つかった。

救助隊員は２４時間体制で救助にあたっているが、土砂降りの雨と流れの速い水流で、避難場所への経路を絶たれていた。

ところが、深さ40メートルの穴を発見。
その中に降りたところ洞窟の中央部に近い泥だらけの空洞に出た。

その穴が少年らが出られなくなっている巨大な洞窟がつながってればいいのだが。

それにしても、ダイバーらもご苦労様なことだ。
光がなく濁った水の中をダイビングするのだから、かなり厳しいはずだ。

この間、外がかんかん照りの沖縄で潜ったが、それでもウエットスーツ着用だし、雨の後だから水は冷たいし、泥水の中なんて、何も見えないだろう。

洞窟内の水は飲めると言っても、近くの農場から流れた水には、バクテリアや農薬などの化学薬品、動物の排せつ物が混ざっている恐れがあるというのだから。

救助隊が流したサバイバルキットが少年らに届くといいが。
その中には、食料、水、医薬品、地図と筆記用具が入っている。
彼らがこれを見つけ、地図上の自分たちがいる場所に印をつけて洞窟の入り口に流してくれば、救助もしやすくなる。

閉じ込められている少年の父親が言う。

「僧侶が祈りの儀式をしてくれた。助かるかどうかは息子自身の徳とカルマ次第だ」

タイの人の考えはなんと信仰深いのだろう。

少年の徳に期待したい。

タグ：タイ 洞窟 穴

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