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ジェンキンスの死 [政治]

チャールズ・ロバート・ジェンキンス氏が死亡した。

享年77歳。

アメリカ合衆国の軍人で、陸軍軍曹だったが
39年間北朝鮮に身柄を拘束されたのち
日本に亡命して13年、日本での永住権を得ていた。

妻の蘇我ひとみさんとは現地で結婚し
娘が二人いる。

ジェンキンスは、1965年、朝鮮半島軍事境界線に
駐屯していたが、偵察任務中に北朝鮮軍に投降した。

わざわざ国境を渡り相手側に投降した理由は
米国の軍隊での軍務に不満を感じていたからだ。

「ソビエト連邦経由の捕虜交換など
早期に帰国することは難しくないと考えていた」

新しい世界で物事が動くと感じたのだろうか?

しかし、北朝鮮では政治亡命者として扱われ
政治的プロパガンダに利用されてしまう。

1980年、政府の紹介で
日本人拉致被害者の1人と結婚。

二人とも北朝鮮のためのコマだった。

彼の存在が内外に知れることになったのは
1982年、国策映画に出演したことから。

アメリカ政府はこの事実を知りながらも認めず
1996年まで「ジェンキンス軍曹の動向は不明」が
公式見解だった。

彼のことはアメリカではトップシークレットだった。

2002年、日朝首脳会談でことが動く。

日本人拉致被害者の存在を北朝鮮政府が公に認めたのだ。

そこから、拉致被害者の夫として
ジェンキンスの消息も明らかとなるが
妻の曽我ひとみさんだけが、日本に帰国した。

たしかに、アメリカから見れば、逃亡兵だ。

ジェンキンスが娘とともに日本に帰国するのは、2004年。

実に39年の北朝鮮生活から、再び自由になったのだ。

一体どんな気持ちで戻ったのだろう?

日本に駐屯する合衆国軍で不名誉除隊処分を受け
模範囚として予定よりも5日間早く釈放された後は
妻の実家の佐渡島で、佐渡市の観光施設の職員となった。

なんとドラマチックなジェンキンスの人生。

死因は致死性不整脈)だった。

安らかに死ねたのだろうか?
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