3,800万円詐欺 あり地獄

これはひどい。本当に。

「底なしのあり地獄だった」

カンボジアの不動産の投資を持ちかけられ詐欺にあった川崎市の79才の女性だ。

彼女は、欲に目がくらんだわけでもなかったのに。

はじまりは、15年前に負った債務を知っていた男「カワバタ」からの電話だった。

債務をなくす代わりにカンボジア現地に建設中のマンションの区分所有権の購入をもちかけられた。

老女は「心労の種が消えれば」と50万円の投資を決め、そこから雪だるま式に現金を吸い取られる。

最終的に五つの生命保険を解約し、終身保険を担保にした貸し付けで計3,800万円を工面した。

「はい上がろうともがくほど、深みにはまっていった」

「詐欺」に気付いたときはすでに遅く、連絡先の不動産会社はもぬけの殻。

老女は、同居する夫や長男夫婦にすら被害を打ち明けず「墓場まで持って行く」という・・・。

こういう話を聞くと、絶望的になってしまう。

優しく話を持ちかけた「カワバタ」という男は、いい死に方をしないだろう。




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