「ゴースト」新垣氏

「現代のベートーベン・佐村河内守」のゴーストライターだった作曲家の新垣隆氏。
現在はテレビ出演に作曲にひっぱりだこだという。

「今の私は道化師そのもの。怒られながら音楽を続けています」

もともとは現代クラシック音楽の人だが、映画音楽の編曲で佐村河内氏と知り合い、彼の名前で作品を発表することを持ちかけられた。

佐村河内氏には「耳が聞こえることは絶対口外するな」と口止めされていたという。

告白に踏み切ったきっかけは、佐村河内氏が東日本大震災の被災地を訪れて演奏会を開く様子などが紹介されたNHKスペシャルを見てから。

「もう無理だ」「これ以上やったら大変なことになる」
「自分も『共犯者』。もう音楽活動はできなくなるかもしれない」

そう覚悟しての告白だったが、予想に反してお茶の間でも受け入れられた。
7月にネット上で公開された「交響曲HARIKOMI」は再生回数20万回を超えたという。

あれだけの騒ぎを起こしておきながら、という意見もある。

新垣氏も「許されるかどうかは別として、今後は自分の名前で、できることを何でもやる。求められる役割を引き受けるのも、責任だと思う」。

もうゴーストではないのだから、作曲家という天分の中で自らを清めていくしかないだろう。
いい仕事をしてもらいたいと思う。

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