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あれから5年 [外国事情]

あれから5年だ。

当時、米側で日本との情報交換をし、調整役にあたったアメリカ人からの
意見が産経新聞に載っていた。以下、抜粋。

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・原子力規制委(NRC)委員長 グレゴリー・ヤツコ氏

発生当初は十分な情報がなく、「在日米国人に対して日本政府の勧告に従うよう呼びかけていた」という。

NRCが「80キロ退避勧告」に転じたのは3月16日朝。
福島原発4号機の使用済み核燃料プールが崩壊したとの情報が入った直後で、2号機の原子炉で放射線を閉じ込める能力が失われた可能性もあった。

最悪のシナリオのシミュレーションや原発から北西に40~48キロの地域で高い放射線量が測定されたことが「80キロ退避」を決断した理由だった。

4号機のプール崩壊の情報は後に間違いだったことが判明。
しかし、「それはひとつの要素で決定的なものではなかった」とし、退避勧告の規模を修正する必要はなかったとした。
「80キロ退避」が日本政府の信頼を損ねたと批判されることについては、「日本政府への信頼は原発事故が起きたその日のうちに失われていた」と語気を強めて反論。
事故を防げなかった日本政府や東京電力の対応の甘さを厳しく批判した。


・国務省調整官 ケビン・メア氏

メア氏は米ワシントンで行った取材で、事故による被曝(ひばく)を避けるため米軍の避難を検討していたと明かした。3月16日、キャンベル国務次官補が藤崎一郎駐米大使を国務省に呼び、「日本政府が目に見える形で対応しなければ、軍を避難させる必要が出る」と伝えたという。

「沖縄はゆすりの名人」と発言したとして、震災前日に国務省日本部長の職を解かれたが、急遽(きゅうきょ)、対日支援の調整官に就いた。

11日、在日米軍のヘリで真水を大量に輸送できないかと問い合わせてきたとの情報が入った。
「真水を頼んでくるとしたら危ない。水がないとメルトダウン(炉心溶融)する」と、海水の注入を進言するよう在日米大使館に伝えた。

日本側から詳細な情報が届いていないという不信感があった。
日本時間17日の陸上自衛隊ヘリによる冷却水投下はこうした状況下で実施されたが、メア氏は「日本政府はこれだけしかできないのか。水は原子炉に届いておらず何も効果がない」と感じた。

海軍の原子力部門の責任者は16日、東京や横須賀からの避難を主張。メア氏は「日米同盟が大きく揺らぐ」と反対した。結局、米国民への避難勧告に東京は含まれなかった。


・NRCの日本支援チーム責任者 チャールズ・カストー氏

(80キロ退避勧告が出たのは)いくつか理由がある。
米国では原発に独立した調査官を送り込み状況が把握できるが、日本では情報が得られない。
原発から約40キロの地点で高い放射線量が見つかっており、80キロは念のため2倍した数字だった。当時の判断としては妥当だったが、誤情報に基づいていたことも確かだ。後から考えてみれば、「80キロ退避」は必要なかった。

福島には何度も行った。
人生で最も深い悲しみを感じた。
昨秋には福島県内を回って除染作業を手伝ったり、現地で話を聞いたりした。(福島第1原発の吉田昌郎所長は)素晴らしい紳士で、作業員たちから神様のように慕われていた。
東電の作業員たちは、事態の悪化を防いだ英雄だと思う。


・NRC運営総局長 ビル・ボーチャード氏

事故発生直後は、ここまで大きな事態になるとは想定していなかった。
津波の影響は予想していなかった。最初は日本のテレビ放送が最大の情報源だったのが実情だ。

(80キロ退避勧告は)3つの原子炉で炉心溶融が起き、放射線を閉じ込める機能が完全に失われるといった事態を想定して決めた。次に何が起こるか分からなかったし、電源が回復するまでどのくらい時間がかかるかも不明だった。

誤っていたが、4号機の核燃料プールの能力が失われているとの情報も考慮した。情報を待って分析を続けるだけでは重要な機会を失うリスクもある。
勧告は得られた情報に基づいたベストな判断だったと思う。

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これは、いわゆる「50マイル退避勧告」のことを言っている。

福島第1原発事故の発生から5日後の米東部時間2011(平成23)年3月16日に
米国が日本在住の米国人を対象に、原発の半径50マイル(約80キロ)圏内からの退避を勧告した。

当時、日本政府は原発から半径20キロ圏内の退避を勧告にとどまり、日米の格差が議論を呼んだ。

80キロは必要なかった。
誤っていたが、正しい判断だった、と彼らはがんこに言う。

その裏には、日本からの情報を信用していなかったことにもなる。

あれで日本政府はかなり威信を落とした。
が、上でも言っている通り、あの対応では、すでに威信は地に落ちていたのかもしれない。

それに、あの空中からの撒水は、エンターテイメント効果はあったとしても
笑止千万だったよな・・・。
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